T&T(1)ゲームの紹介と昔の話

「トンネルズ・アンド・トロールズ・カザンの戦士たち」をやってみる。オリジナルはアメリカのRPG。アクション性はない。同名のテーブルトークRPGのシステムと世界観を元にしている。ゲームの自由度は高く、制約はあるもののイベントをこなす順番はプレイヤーが選べる。古いゲームだが操作性そのものはあまり問題ない。

このゲームの難易度は非常に高い。筆者の持っているレトロゲームで一二を争うだろう。常軌を逸した水準だ。バグなのか仕様なのかよくわからないハマりもある。

戦闘システムはテーブルトーク版と大きく違う。テーブルトーク版ではパーティグループ対敵グループによる一つの集団戦闘だった。コンピュータ版では戦闘フィールド内での個人戦闘というよくあるシステムになっている。

個人戦闘になった影響なのかコンピュータ版ではSPDという能力値が追加されていてその順番で行動するが、これが曲者だ。強くて素早い敵に出くわすと、なにもできないうちに葬られてしまう。

仕方がないことではあるが、コンピュータ版でプレイヤーが創造性を発揮することはできない。ゲーム制作者があらかじめ想定した場面以外では、空中に浮かぶ呪文を絶妙に使うといったことはできない。

ストーリーやイベントはよくできていると思う。テーブルトークの原作者が強く関与しているようで世界観はよく反映されている。敵意に満ちた危険な世界ではあるが。

このゲームは途中であきらめている。レロトラーを倒すあたりまでいったが、そのエリアから外に出ることができなくなってしまった。ある程度前からやり直すこともできたが、気力を失いそのままになってしまった。攻略本を持っているにも関わらずあきらめたゲームはほかにない。やったことのある人には驚きではないだろう。そういうゲームだ。