大戦略4(21)#6ICELAND#1,2赤国

#6 ICELAND #1

おおまかな形は実際のアイスランドに似た島。初めて3か国が登場する。青国は南西、赤国は北西、緑国は東。雪原と山は多いが道路網は十分にある。都市の数は多く、地上部隊の修理補充はやりやすい。一方で空港の数は少なく、航空部隊は制限を受ける。

配置可能部隊数は、どれも40。軍事費ボーナスは赤3万<青3万4千<緑3万8千。初期空港はどれも1。青と緑は妨害を受けずに取れそうな中立空港が1つずつある。中央にも中立空港はあるが、取れば他国と衝突するだろう。赤国は空港が少ない代わりに本拠が離れており、漁夫の利を得やすい。


赤国でやってみる。空港の数は少ないが、生産タイプ・ヨーロッパには切り札がある。VTOL「AV8 ハリアー」を開発し、2部隊配備した。VTOLなら空港だけでなく、補給車でも補給できる。実際のハリアーには巨額の開発費がかかったと思うのだが、本作では他の航空機と大差ない。

艦載機には空母へ搭載可能とするための制約があり、F-4など例外を除くと一般の航空機に性能は劣る。VTOLはその艦載機と比べても性能は劣る。「ハリアー」は射程3の対空ミサイルを持てない。戦闘機としてはいまいちなので、攻撃機として使う。ヘリ以外の対空戦は「ミラージュ3」1部隊と地上対空部隊に任せる。

早期警戒機「シーキング AEW」も開発し配備した。これはヘリなので、補給車などで補給できる。索敵範囲は早期警戒機としては狭いが、空港を圧迫しないで済む。

島は海に囲まれており、敵艦船の登場が予想される。こちらの司令部までやってくるかもしれない。より耐久力のある「HQ 2」に替えておく。それと対潜ヘリ「シーキング」を対艦部隊として配備する。これもヘリなので空港を圧迫しない。

持とうと思えば艦船を持てたのだが、それはしなかった。損害を受けただけでも、修理補充するのに莫大なコストがかかる。そうなっては目も当てられない。


交通渋滞が起こって、なかなか進めない。しかしこれは敵も同じようだ。マップ中央近くまで進出する。中央の空港と大都市には手を出さなかった。結果的には中途半端だったかもしれない。赤国の優位性は漁夫の利をねらえることだが、進出しすぎるとそうはいかなくなる。青国・緑国とも向かってくる敵が多い。

青国方面では弾道ミサイルを2回撃たれた。これは落ち着いて前線部隊を逃がせば被害はない。主力戦車は「M60A3」・「M60」。生産タイプはアメリカ。青国歩兵の一部は、赤国方面を目指しながら占領行動をする。歩兵に随伴する主力戦車などは多いが、進出ペースは遅い。航空部隊と弾道ミサイルを含む砲兵部隊で事前に打撃を与えておけば、撃退は難しくない。攻撃ヘリは視界が狭いので単独で突っ込まないようにする。青国の対空戦用戦闘機は見かけなかった。

緑国の主力戦車は「レオパルド1」・「M60」。生産タイプはヨーロッパ。緑国は全体的に西進するようだ。中央大都市と空港をプレイヤー赤国が取らない場合は、緑国が取るだろう。緑国は青国とも衝突するはずだが、あまり激しくない気がする。敵両国の全滅部隊はプレイヤー国によるものが多い。緑国には戦闘攻撃機「トーネードIDS」がいたが、相変わらず敵は愚か。爆撃後に離脱した後、同じ場所を爆撃しようとする。なにが来るか分かっていれば、撃破するのは容易だ。


敵艦船は予想通り登場した。すくなくとも青国には2部隊、緑国には3部隊いる。こちらの視界外から先手をうたれてしまい、「シーキング」1部隊が全滅した。対艦ミサイルは攻撃間隔が長いので、敵の射程内に入ってしまうと不利になる。艦船は視界が広い。ヘリ以外の早期警戒機がないと後手に回ってしまう。

敵(マップ制作者)はこちらが艦船を投入するかもしれないと考えているようだ。青国攻撃機「A-6」は対艦ミサイル「ハープーン」を、緑国対潜ヘリ「シーキング」は対潜武装をしていた。どちらもプレイヤー赤国には空振り。逆に艦船を使っていたら、困ったことになっただろう。

大型艦船は化け物のような耐久力を持っている。対艦ミサイルを10回以上打ち込む必要があるだろう。それでもいつかは力尽きる。青国・緑国とも資材はゼロとなった。最後の詰めは難しくない。トータルの稼ぎは3万を下回った。

#6 ICELAND #2

前回「ミラージュ3」は、あまり活躍できなかった。空港が遠いので主戦場に長居できない。対空装備に特化して燃料タンクを積むくらいなら、F-4のほうがいい。「F-4E」を開発して、「F-4C」から置き換えた。「F-4E」は「F-4C」と違い、機関砲を持つ。ヘリの掃討にも向いている。

「ハリアー」は誘導爆弾を装備するようにした。誘導爆弾の性能は高いが、弾数は戦闘1回分のみ。しかし補給命令を普通にしておいた場合、2回分の弾数を持っていても1回の戦闘で帰ろうとする。どうせ1回だけなら誘導爆弾のほうがいい。補給命令を消極的にすれば2回分落としてくれるのだが、『墜落日誌』になりかねない。「ハリアー」は3部隊とし、補給車も3部隊とする。

敵の進出が遅いことはわかっている。中央の大都市と空港を輸送ヘリで占領した。ただし、地上部隊はそこまで前進させない。周辺拠点のいくつかも占領し、輸送ヘリも生還できた。

青国には、前回見かけなかった偵察機・「A-10」・主力戦車「M48」がいた。プレイヤーが思うよりは青国と緑国の衝突があるようだ。ただ、なぜか青国の歩兵は中央の大都市と空港に向かわない。偶然なのか、マップ制作者の意図なのか。

青国の燃料はゼロ、緑国の資材はゼロとなった。こうなれば後は楽。原因は敵が過剰にこもったり、分不相応な兵器(高価な艦船)を配備したことだろう。敵の弱点を突くのは戦において当然。容赦はしない。トータルの稼ぎは4万を超えた。


今回は9時間、累計で125時間かかった。