「ジャンル・SLG」カテゴリーアーカイブ

シムシティ(11)ダルズビル1900退屈・失敗

1900年アメリカのダルズビルの住民は、退屈から解放されるべく大都市になることを望んでいる。(ダルズビルは退屈な場所という意味で、たぶん架空の設定。) 人口10万人まで成長させるのがテーマとなる。説明書によると、難易度は少し難しい。

実際にはかなり難しい。1回目は終了前年の1929年で6万ほどにしかならなかった。2回目は警察署を作らずに税率を可能な限り下げた。それでも1回目と大差はない。攻略本を見てみる。

昔から知っていたが、攻略本でもこのシナリオだけはクリアしていない。バグかもしれないとまで書いてある(「シムシティ ハンドブック」真留木優 著・BNN 刊・p60)。筆者もそう思う。根拠は二つ。まず、説明書p33に「21世紀までに…大都市に変貌させるのが、あなたの仕事です。」とある。つまり、説明書によると期限は100年と読み取れる。しかし、実際のゲームでは30年しかない。それと、他のシナリオに比べて難しすぎる。

上記段落を訂正する。説明書p33はおかしいが、バグではない。このゲームのある仕様を活用すれば難しくはない。しかし、そこに思い至るのは難しい。自分のスタイルを持っている人はなおさらだろう。

決定打となる情報はなかった。どうするか考えてみたい。


今回は5時間、累計で30時間半かかった。

シムシティ(10)ハンブルグ1944火災

1944年ドイツのハンブルグは爆撃にともなう火災に苦しんだ。(これは実際に起きた。) 火災の被害から復興するのがテーマとなる。説明書によると、難易度はすごく難しい。

対処法は地震シナリオおよび怪獣シナリオとほぼ同じ。爆撃は6か所ほどで、一地点につき10マスぐらいが火災となる。つまり、火災は集中して起こる。なので、消防署の増設が比較的有効だ。延焼が速いようなら破壊消火も併用する。戦争は1945年まで続いたので、爆撃は波状的に複数回に及ぶかもしれないと思ったが、それはなかった。

このシナリオも空港を要求されたが、あきらめてほかを優先する。あっさりクリアできた。

今回は2時間半、累計で25時間半かかった。

シムシティ(9)サンフランシスコ1906地震

1906年4月アメリカのサンフランシスコに大地震が起きた。(これは実際に起きた。) 地震およびそれにともなう火災の被害から復興するのがテーマとなる。説明書によると、難易度はすごく難しい。

地震は町の一部をがれきに変える。これはさら地にしておけば自然に復興するのでそれほどでもない。火災による被害のほうが大きい。対処法は怪獣シナリオと同じ。被害はマップのあちこちに及ぶが、スピードを「停止」にして対処すればいい。消防署の増設には金がかかりすぎるので、高価な施設を別として破壊消火を主とする。停電にも注意がいる。

地震の前から空港新設を要求されていた。空港がないと商業の発展が頭打ちになる。しかし資金は1万もかかる。交通網の整備をして予算を黒字体質にすることを優先し、あきらめた。犯罪も多いので終了前年から力を入れる。あっさりクリアできた。


今回は2時間半、累計で23時間かかった。

シムシティ(8)リオ2047洪水

2047年ブラジルのリオデジャネイロには、地球温暖化にともない北極と南極の氷が溶けだしたことで、洪水が押し寄せてきている。原作は1980年代後半で架空の設定だが、このシナリオは十分にあり得る。

おそらく赤道に近い途上国から被害が起こるだろう。先進国は現在オランダのように対応できるとは思うが、相応の経費はかかる。国土の割に海岸線が長い日本にとっては大きな問題となるはずだ。

「北極と南極の氷が溶けだしたことで」という説明には微妙な点もあるが、温暖化によって大半の海面が上昇するのはほぼ間違いない。コップの水に浮かぶ氷が解けても水の高さは変わらない、というのは複雑な地球にそのまま適用できない。実際に、氷期の海面は現在より低かった。仮に氷が溶けなくても水温が上がるだけで、地球に比べてはるかに小さい人間には甚大な影響がある。

洪水で破壊された町を再建するのがテーマとなる。説明書によると、難易度はやや難しい。


リオの町は混沌としている。交通網は全く碁盤状ではないので整理したい。犯罪も多い。ただ、洪水がどこに来るか分からないので、まずは様子を見る。

洪水が起こったマス目はさら地になる。洪水はゲーム中盤ぐらいまで断続的に続く。1回の洪水で破壊されるのは10マスに満たないので、運が悪くなければそれほどの被害は受けない。港や空港が破壊されると痛いだろうが、それはなかった。洪水とその被害を把握するには、電力網マップにすると見やすい。

犯罪対策と都市の発展にも力を入れる。マップ左中央にある未開発の森林地帯に住宅地などを置く際は、間隔を置けば犯罪が起こりにくい。クリアすることができた。思ったほど難しくなかった。


終わった後で攻略本を読んでみた。どうやら攻略本は英語版に基づいており、日本語版とは違うらしい。英語版ではマップ半分ぐらいが水没する洪水が1回だけ起こるようだ。たぶん、日本語版のほうがやさしい。調整したのだろうか。これはバージョンの違いによるものかもしれない。


今回は3時間、累計で20時間半かかった。

シムシティ(7)デトロイト1972犯罪

1972年、アメリカのデトロイト市民は犯罪の増加と工業の衰退に悩まされている。(「ベルン 交通渋滞」で検索すると、シムシティのページが検索上位にくる。しかし「デトロイト 犯罪」の場合、シムシティのページではない。つまり、実際に犯罪都市として知られている。) 犯罪を減らすのがテーマとなる。説明書によると、難易度はやや難しい。

警察を増やせば犯罪は減る。しかしそれには金がかかるので、単純にはいかない。まずは交通網を整理して、予算を筋肉質にする。前回ベルン以上に余分な道路が多くて面倒くさい。

都市の発展にも力を入れる。予算の都合で全てはできないが、できるだけのことをしないといけない。都市が発展しないと、増やした警察を維持する予算を確保できなくなる。最初から一気に警察を増やすと耐えられないかもしれない。一回やり直した。

二回目は災害も少なく、そこそこ順調に進んだ。それでも予算はぎりぎりなので消防予算だけを半分にした。このシナリオで警察予算を減らすわけにはいかない。ところが終了2年ほど前に地震が起こってしまった。消防署がないと火災はいつまで経っても鎮火しない。おかしいと思うが文句を言ってもどうにもならない。失敗してしまった。


かなりの時間がふいになった。それは仕方ないとしても困ったことがある。シナリオモードをクリアするにはセーブができないので、一度にまとまった時間をかける必要がある。少しずつ進めることができないのは、きつい。

攻略本に頼ってみたが、目新しい情報はなかった。方向性はおおむね問題ないようだ。運が悪かっただけだろうか。それとも、取り組みがまだ不十分だったのだろうか。


三回目の挑戦でクリアすることができた。二回目との主な違いを掲げておく。

  • 余分な道路をより徹底して減らした。
  • 渋滞している道路から鉄道への置き換えを、より積極的に行った。渋滞していると成長の妨げになる。けちらないほうが元を取れる。警察署の新設を含めて、資金5千ぐらいまでは使ってしまっていい。黒字予算が安定したらさらに使っていいが、災害があるので使い切るのは危険。
  • マップ南岸の鉄道沿いに新興住宅地を新設したが、過密にならないように互いに距離をおいた。二回目の際は集中させてしまい治安が悪くなった。
  • 大きな災害はなかった。洪水が起きた時はあせったが、無関係な数マスだけで済んだ。

クリアすることはできたが、一度にまとまった時間をかける必要があるのは変わらない。毎日やるわけにもいかないので、また他のゲームと並行するかもしれない。


今回は9時間半、累計で17時間半かかった。

シムシティ(6)ベルン1965交通渋滞

1965年、スイスの首都ベルン市民は交通渋滞に不満を持っている。(正確な史実は不明だが、自動車の普及にともなって当時の先進国の都市はおおむねそうだったのだろう。) 交通渋滞を解消するのがテーマとなる。説明書によると、難易度はやさしい。

実際にはコツをつかむまで時間がかかった。抜本的な解決法は、道路を鉄道に置き換えることである。これは説明書にも書いてある。しかし、全て置き換えるのはもちろん主要ルートだけであっても金が足りない。

そもそも何もしなくても毎年大きな赤字になる。資金が底をつき、自動的に警察予算が削られた。予算は手動にもできるが、交通・警察・消防のどれかを削るしかない。警察・消防予算を減らしたところに竜巻やら地震やらが起こり、嫌になって2回やり直した。


攻略本を読んでみる。このシナリオではなく、まずはクリアしているボストン2010と東京1957を読む。それでも十分なヒントが得られた。開始時の道路が不必要に多すぎて維持費がかさむらしい。ベルンの交通網は以下のイメージになっている。■は住宅地など、□は道路・鉄道をあらわす。(正確には住宅地は3×3マス単位で、道路・鉄道は1マス単位)

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住宅地は道路・鉄道に接しているべきだが、周りを全て囲む必要はない。以下のイメージで十分だ。この仕様は昔から知っていたはずだが、与えられた状況を疑う気持ちが不足していた。すこし、ぼーっとしていたかもしれない。

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余分な道路は赤字の原因になるので壊してしまう。跡地を有効利用したいところだが、住宅地は3×3マス単位なので無理だ。放っておくことにする。行き先のない道路も壊す。マップ外へ伸びる道路に意味があるかどうかは、よくわからない。半分ぐらいに減らしておく。

道路の一部は鉄道に置き換える。木に例えると、住宅地などは葉、鉄道と道路は幹・大枝・小枝に相当する。まず幹を鉄道にする。次は大枝を鉄道にするが、交通渋滞の状況を観察しながらすこしずつ行う。予算は限られているので、優先順位をつけなければならない。優先順位といえば、『二位じゃだめなんでしょうか』という言葉があった。余裕があれば雑記のテーマにしたい。

都市の発展もおろそかにできない。特に工業地域がうまりやすいので、新規の区画を作っておく。これでもまだ赤字になるので、警察・消防予算を減らす。それでも見通しは立った。事故や竜巻は起こったが、クリアすることができた。何度も試行錯誤したが、やり方さえ分かれば難しくはない。


今回は5時間半、累計で8時間かかった。

シムシティ(5)東京1957怪獣

1957年、東京湾から怪獣が上陸。(原作は1980年代後半だが、もちろん架空の設定。) 怪獣に破壊された町を復興するのがテーマとなる。説明書によると、難易度はやさしい。

実際にも難しくない。怪獣は竜巻と大差なく、マップ全体を破壊するわけではない。通り道で起こった火災と、それにともなう停電に対処する。道路などをさら地にすれば、延焼を防げる。火災付近に臨時消防署を建てるという手もある。

当初、怪獣は教会をよけて通るように思えたが単なる偶然で、容赦なく踏みつぶしていった。延焼対策として建物を壊すのは一つの手だが、教会を壊すのはやめたほうがいいだろう。筆者は気にならないのだが、建物が教会になるのが腹立たしい人もいるらしい。今思いついたが、電気を止めれば教会は立ち退くかもしれない。後で試してみたい。試してみたが、教会はいっこうに立ち退かなかった。

怪獣は左上の空港へ向かった後、マップ外へ去って行った。空港は1マスだけ破壊されたが、機能はしているようだ。ほかの被害もさほどではなかった。スピードを速めて時間を進める。あっさりクリアできた。

このシナリオは簡単だった。練習用にもいいだろう。それとも、運が悪いとひどい目にあうのだろうか。


今回は1時間、累計で2時間半かかった。

シムシティ(4)ボストン2010炉心溶融

2010年、ボストンの原子炉で炉心溶融が進行している。(原作は1980年代後半で、架空の設定。) 放射能汚染を乗り越えて町を復興するのがテーマとなる。説明書によると、難易度はすごく難しい。

実際には簡単である。原子力発電所を火力発電所に置き換えてしまえばいい。そうすれば事故は起きない。はずなのだが、操作方法をすっかり忘れており何回かやり直した。

まず、「オプション」-「スピードの設定」で「停止」を選ぶ。これでアクション性はなくなる。次に「マップウィンドウ」で「電力網」を表示する。発電所の場所が分かるので、原子力であれば火力に置き換える。

スピードを「遅い」に戻す。原子力1は火力3に相当するので、このままでは電力不足になる。解消されるまで増設する。場所はすでにある発電所の近くでいいだろう。電力不足は「マップウィンドウ」-「電力網」で把握できる。資金はぎりぎり足りるはず。


後はこのまま放っておけばいい。今回は交通渋滞をなんとかしようとして、お金が足りなくなった。税率を上げたら住民が減って赤字のまま。そのままクリアできたかもしれないが、いったん初めからやり直した。クリアだけ考えるなら余計なことはしないほうがいい。

このクリア方法は裏技以外のなにものでもない。しかし、事故が起きないのであればそれが一番いいと思う。原発事故の被害者に遠慮したというわけではない。そのことも含めた原子力発電の是非、ならびに東京電力旧経営者の刑事責任追及については、別途雑記を書きたい。そういうつもりでシムシティを始めたわけではなかったが、雑記のテーマがたくさんでてきそうではある。


ここまでに、1時間半かかった。

シムシティ(3)今回の目標と縛り

今回は以下の条件でやってみる。
(1)全てのシナリオをやってみる。
(2)セーブ・ロードを繰り返してやり直すことはしない。最初からやり直すのは可とする。
(3)攻略情報は原則として見ない。
(4)攻略本(「シムシティ ハンドブック」真留木優 著・BNN 刊)も当面は見ない。

普通のモードはなにをやってもいいのだが、終了条件もない。今回はシナリオモードに挑戦したい。

かつてプレイした当時は知らなかったメガロポリスを達成する技は、その後に見聞きしている。こだわりはないので、やらなくてもいいだろう。

このゲームの攻略本はあまり覚えていない。もったいないのでそのうちに見ると思う。その時は明記する。

シムシティ(2)ゲームの入手方法

今回プレイするのは1990年フォア・チューン製日本版。マシンは、PC-9801DA(CPUは80386・20MHz)。ソフト・ハードとも中古であれば手に入るかもしれない。

PC-9801VM以降~RA、RXに対応となっているが、ほかの386マシンでもたぶん問題ない。400ラインモニターが必要。

このゲームは外付けのフロッピーディスクドライブでも動作した。

シムシティにはいろいろな版があるようだが、それぞれの違いはよく知らない。今回プレイするのは、日本語版としては最初のものである。

オリジナルは海外なので、さがせば英語版が廉価で手に入るかもしれない。信頼性は各自で判断されたい。

もし手に入れようとするなら、ソフトの状態・ハードの型式・フロッピーディスクの種類・OSの種類・最近のOSであれば何ビット版かなどに注意したほうがいい。入手元が誠実であっても、20年以上前のフロッピーディスクなどが突然読めなくなるのは驚くことではない。諒とせよ。