加賀見俊夫氏は食品偽装を履歴書に書くと思う

ひとつある例外は、たいしたことのない武器だ。店で売っていないドロップアイテムがあることの、アリバイ作りだろう。こうしておけば、表面上は登場アイテム募集の約束を破ってはいない。ますます気に入らない。

個人の記事なので、思い入れによってゲームの紹介記事は長くもなれば短くもなる。「ドラゴンスレイヤー英雄伝説2」には強い負の思い入れがあることを再認識した。

「アリバイ作り」で思い出したことを書いておく。2013年に食品偽装(食材偽装)が問題になった。ところが、批判を受けた企業は多いのに発端となった企業はほとんど批判されていない。

どこかというと、東京ディズニーランドなどを運営しているオリエンタルランドだ。初めて知った人はびっくりしたかもしれないが、しょせんマスコミは営利企業もしくは国の下請け機関だ。公平でなくても驚くことではない。

マスコミ関係者も上司などの制約を受けるだろうが、できることもあるはずだ。たとえば日経新聞では時間をおいた検証記事で、ディズニーについて触れていた。知る限りでは本文(小さい字)1行だけなので、世間に知られることはなかっただろう。つまり「アリバイ作り」だ。

でも、上記のゲーム記事とは状況が違う。筆者のゲーム記事での主張は、実質的に変わらないなら表面だけとりつくろうなということだ。日経新聞の1行には、実質的な意味がある。たとえ読んだのが筆者一人だけだったとしても。

ところで現在2017年5月は、日経新聞「私の履歴書」をオリエンタルランドの経営者・加賀見俊夫氏が書いている。食品偽装問題にどう触れるのか、筆者は注目している。書くのか書かないのか。どの程度まで書くのか。どういう態度を示すのか。

うろ覚えだが、「コンバット」にこういう意味のセリフがあった。

戦場において、一時の感情で逃げるのは卑怯ではない。逃げたことを認めないとき、卑怯になる。

昔も今も、ゲーム業界ではバグや『仕様』などの不都合情報を可能な限り隠そうとする態度がある。エンターテインメントというくくりでは、ゲーム業界もディズニーも同じだ。加賀見俊夫氏には、名実ともに一流の態度を期待している。ゲーム業界の参考になるような態度を。