項劉記(14)シナリオ2・初級・項羽#2

もう一度、シナリオ2・初級・項羽で始める。今回はリロードを活用していくつか検証をしたい。なおここまでに、すくなくともシナリオ1・上級以降はリロードを封印している。

まず平原への入城と内政に1か月かける。そのため臨淄(りんし)を落とすのは、前回より1か月遅い。今回は虞美人のイベントも、斉人を穴埋めにするイベントも起きなかった。イベントの起こる条件はさっぱりわからない。

もしかしたら、色仕掛けで難易度を高めようという罠かもしれない。

訂正する。色仕掛けの目的は攻略本の売り上げだろう。一見親切なゲーム付属紙ずもうセットの裏に書かれてあるイベント条件ヒントは、巧妙な販促だと思う。ヒントを教えたかったのではなく、イベントの存在を知らせたかったのだろう。以上はイベントをあきらめた言い訳だ。


魏豹に金を送ろうとしたところ断られたが、脅迫には従った。項羽の場合、脅迫が成功しやすい。まだ母数がすくないので憶測だが、相手君主の性格によっても成功しやすいコマンドが変わるかもしれない。

「項羽の場合、脅迫が成功しやすい」というのは、昔の攻略雑誌からの情報だ。ではどの程度だろうか。「脅迫」と「金を贈る」について、それぞれ25回の試行をして結果を比較した。相手君主などの状況はそれぞれ異なるが、「脅迫」と「金を贈る」で違う条件での比較はしていない。具体的には、AターンにB君主を相手に5回「脅迫」5回「金を贈る」、CターンにD君主を相手に5回「脅迫」5回「金を贈る」、などとした。

同一のセーブデータをリロードした際は、成功と失敗が混在した。ゲームによっては混在しない、つまり結果が確定しているので注意がいる。そういう場合は、「リロード」→(無意味に思えるが意味のある)そのまま「セーブ」→「コマンド」→結果が不満なら最初に戻って「リロード」、とすれば違う結果になるかもしれない。そういうゲームは推測だが、ファイルの更新日時をシードにしているのであろう。くわしくは「ゲーム ランダム シード」などで調べてほしい。以上について本作では考えなくていい。

結果はなんと、成功率はどちらも66%程度でほとんど差はなかった(脅迫=16/25、金を贈る=17/25)。25回はもちろん100回の試行でも断言することはできないが、成功率に違いがあるという情報はどうも疑わしい。偶然の可能性はあるが、全体的に詰めが甘い・調整不足・品質よりも納期を優先したという印象を感じるので、現時点ではそう結論する。

おそらく昔の情報はライターがゲーム制作者から聞いたものを書いたのではないか。そのゲーム制作者が基づいたのは仕様だろう。しかし、仕様と実際の製品が同一とは限らない。このゲームにはそう思わせる例が多々ある。

1回の強行軍で敬慕度は3下がるようだ。

もう一度マニュアルを読んでみたが、強行軍をすると敬慕度が下がるとは書いていない。

強行軍のほかにもマニュアルには不備がある。「酒宴」をしても疲弊度は下降しない。断言しきれないが、自勢力の他君主に援助しても親睦度は上がらないはず。知る限りにおいて、以前の光栄作品でこういう不手際はなかった。


首都設定のイベントでは新たな気づきがあった。まず、都市数が9であっても首都は設定できる。イベントが起こらない原因は都市数かと思ったが、そうではなかった。

それと首都設定時に、項羽勢力となっていた黥布の親睦度が上がった。黥布は項羽勢力となっている場合、外交交渉をしなくても親睦度が上昇することがある。黥布が敵に回ると防御しづらくなるので、戦略的にも自勢力にしておきたい。

首都からは最大人数を徴兵できると昔の攻略雑誌に書かれていたが、そうではなかった。しかも一回徴兵すると、しばらくは徴兵できなくなる。

おそらくだが、半年たてばまた徴兵できるようだ。


他にも気づいたことはあるが長くなったので省略し、後で書く要約記事に載せる。

ゲーム展開は取り立てて書くことはなかった。従来通りだ。もっとじっくり進めたかったが、気づくと范増の体力上限値が半減している。その後、本当は死んでしまったのだが数回リロードして膿を治療し、適当なところでクリアした。

今回は14時間、累計で75時間かかった。