シムシティ(8)リオ2047洪水

2047年ブラジルのリオデジャネイロには、地球温暖化にともない北極と南極の氷が溶けだしたことで、洪水が押し寄せてきている。原作は1980年代後半で架空の設定だが、このシナリオは十分にあり得る。

おそらく赤道に近い途上国から被害が起こるだろう。先進国は現在オランダのように対応できるとは思うが、相応の経費はかかる。国土の割に海岸線が長い日本にとっては大きな問題となるはずだ。

「北極と南極の氷が溶けだしたことで」という説明には微妙な点もあるが、温暖化によって大半の海面が上昇するのはほぼ間違いない。コップの水に浮かぶ氷が解けても水の高さは変わらない、というのは複雑な地球にそのまま適用できない。実際に、氷期の海面は現在より低かった。仮に氷が溶けなくても水温が上がるだけで、地球に比べてはるかに小さい人間には甚大な影響がある。

洪水で破壊された町を再建するのがテーマとなる。説明書によると、難易度はやや難しい。


リオの町は混沌としている。交通網は全く碁盤状ではないので整理したい。犯罪も多い。ただ、洪水がどこに来るか分からないので、まずは様子を見る。

洪水が起こったマス目はさら地になる。洪水はゲーム中盤ぐらいまで断続的に続く。1回の洪水で破壊されるのは10マスに満たないので、運が悪くなければそれほどの被害は受けない。港や空港が破壊されると痛いだろうが、それはなかった。洪水とその被害を把握するには、電力網マップにすると見やすい。

犯罪対策と都市の発展にも力を入れる。マップ左中央にある未開発の森林地帯に住宅地などを置く際は、間隔を置けば犯罪が起こりにくい。クリアすることができた。思ったほど難しくなかった。


終わった後で攻略本を読んでみた。どうやら攻略本は英語版に基づいており、日本語版とは違うらしい。英語版ではマップ半分ぐらいが水没する洪水が1回だけ起こるようだ。たぶん、日本語版のほうがやさしい。調整したのだろうか。これはバージョンの違いによるものかもしれない。


今回は3時間、累計で20時間半かかった。