政治の闇は深い


引用始まり(太字による強調は筆者によるもの。ただし、記事の中で一番大きな文字だったのは事実。)

2019.1.3 (木)読売新聞・朝刊4面
新春対談2019 小泉進次郎・下
「明るさ」指導者の条件

(省略)

橋本(五郎特別編集委員) ジャーナリストにも健全な相対主義が大切です。「正義」は一つではないのです。自分を疑う「適度な懐疑心」も重要です。

小泉(進次郎) 加えて、リーダーには「明るさ」が無条件で必要だと思っています。自分も意識しています。

(省略)

引用終わり


上記引用は本文だけなら、どうということはない。しかし、『「明るさ」指導者の条件』というタイトルは不穏だ。小泉氏が先の自民党総裁選で石破茂氏を支持したこと、石破氏が麻生太郎氏から暗いと揶揄されたこと(「政治家 暗い顔」で検索するとわかる)を考え合わせると見過ごせない。小泉氏が石破氏との間に距離を置いたと印象付ける誰かの意思を感じる。偶然とは思えない。

おそらく小泉氏だけでなく橋本氏もタイトルを事前には知らなかったと思う。知っていたとすれば、明るさが必要と言いながらその発言自体がダークであるとか、取材相手を裏切ったということになってしまう。それに比べればましではあるが、ひどいことに変わりはない。当事者の知らないうちに意図しないメッセージが付加されたことになる。

しかも、誰もうそはついていない。やはり政治には闇を感じる。