CIVIL(14)地球マップ・各文明開始位置

今の記事では、あえて弱小敵を滅ぼさず飼い殺しにしている。時間はかかるが書くことは少ない。別のことを書いておく。

アメリカを含めた地球マップ初期文明の大半は、資源のないスクエアで始まる。人間プレイヤーの場合は、すこし移動すれば問題ない。ところがコンピューター文明は、愚かにもその場を都市としてしまうようだ。

事情のない限り、都市は「資源のある草地」または「平地」スクエアに建設するのがセオリー。専制政治・灌漑あり・道路ありの場合、どちらも食料生産2・資源生産1・貿易1でバランスがいい。「河川」スクエアは「草地」と異なり、都市を建設するまで資源の有無が分からない。なので、「河川」スクエアに建設するのはギャンブル。ただ地球マップに限れば、資源があると分かっている「河川」スクエア(例えば、ミシシッピ川の河口)でもいい。

地球マップ文明の初期位置は、コンピューターにとって有利不利の差が大きい。以下では主にコンピューター文明の初期段階を考察する。人間プレイヤーとして選択する場合の参考にもなるだろう。

ローマ

不利な文明。開始スクエアはよい。しかし、隣接スクエアがよくない。また、イタリア半島に閉じ込められるリスクが大きい。

バビロニア

理論上は有利。開始スクエアはよい。隣接スクエアにも「資源のある河川」が2つもある。「河川」は道路を建設しなくても貿易を生み出してくれる。初期には大きなアドバンテージとなる。はずなのだが、実際は滅びることが多い。指導者の性格が多数の敵と接触する状況に合わないのかもしれない。モンゴルに近いのも危険。

ゲルマン

やや不利な文明。開始スクエアはよくない。隣接スクエアはよい。巨大化して生き残ったこともあった。偶然だったのだろうか。

エジプト

やや不利な文明。開始スクエアはよくない。隣接スクエアはよい。開始位置周辺には不毛の地が多く、大都市に発展する段階では障害となる。代わりに初期ライバル不在のアフリカ大陸独占をねらいやすい。しかし、コンピューターにこの状況は活かせないだろう。

アメリカ

やや不利な文明。開始スクエアはよくない。隣接スクエアはよい。アメリカ大陸の初期ライバルは、アステカだけなのが救い。

ギリシャ

やや不利な文明。開始スクエアはよくない。隣接スクエアはよい。

インド

やや不利な文明。開始スクエアはよくない。隣接スクエアはよい。

ロシア

最も有利。開始スクエアはよい。隣接スクエアもよい。隣接ではないが都市圏内に資源のある河川もある。

加えて都市圏内には森が多く、鹿(ボーナスのある森)を期待できる。鹿は灌漑の必要がなく、初期段階から大きな効果を発揮する。鹿2つの時もある。

しかし、本作は偶然の要素が大きい。突出して有利なロシアと言えども、生き残るとは限らない。

日本

理論上は不利な文明。なお、日本列島は大陸と陸続きとなっている。

開始スクエアはよくない。隣接スクエアは「資源のある草地」こそあるが、ローマと同じく狭すぎる。ところが、なぜか生き残ることが多い。仕様による偶然、あるいは意図的な調整により、敵が東京に行きづらいのかもしれない。あるいは、指導者の性格が状況に合っているのかもしれない。

フランス

やや不利な文明。開始スクエアはよくない。隣接スクエアはよい。

アステカ

有利。開始スクエアはよい。隣接スクエアもよい。周囲の陸地はやや狭いが、これくらいなら問題ない。人間プレイヤーの場合は、東に1スクエア移動して都市を建設するのがいいだろう。他文明との接触を少なくしたいならアステカがいい。

チャイナ

不利な文明。開始スクエアはよくない。隣接スクエアは「平地」ばかりで「草地」がなく、よくない。「平地」は灌漑をしないと食料生産が低い。自動的に灌漑が適用される都市スクエアには適しているが、周りが「平地」ばかりではつらい。人間プレイヤーであれば少し移動するだけで、十分やっていけるはずなのだが。

イングランド

特殊。ブリテン諸島は一つの島で、大陸とは海で分断されている。島はせまく、まともに置ける都市は1つのみ。人間プレイヤー以外に滅ぼされることはないが、拡大することもないはず。人間プレイヤーにとっては、一つの挑戦となるだろう。

モンゴル

やや不利な文明。なお、モンゴル高原ではなくティムール帝国のあたりで始まる。

開始スクエアはよい。隣接スクエアは「平地」ばかりで「草地」がなく、よくない。他文明を滅ぼすことは多いが、あまり長続きはしないようだ。