VM(4)normal#1-4・~虚無の妖宮

マスター決定

シナリオモードのマスターは自由に選べない。「ウルティマ4」の主人公職業と同じく、唯一正しい答えがあるわけではない問いに答えていくと決まる。今回は自分の心で答える。「金を貯める」・「倉庫いっぱいの小麦」・「逃がす」・「男と共に引き返す」を選ぶ。「シスター」となった。本作を初めてやった時のマスターも「シスター」。すごい偶然もあるものだ。と思ったが、驚くことではない。筆者の性格はたいして変わっていない。各質問は2パターンあるので多少の揺らぎはあるものの、同じマスターになる確率は高いだろう。

シスターは有利なマスター。魔力が高い。魔法防御も高い。防御もそこそこある。弱点は早さ。攻撃も低いのだが、これは気にしなくていい。


一応筆者の感覚と好みと昔の記憶によるマスターの優劣を書いておく。これは「ヴァンテージ・マスター」(無印)の話であって、「V2」は大きく異なる。

ソーサラー・ウイッチ・スピリット
>パラディン・バード・シスター・ナイトメア
>デューク・ソードマン・ビースト
>レンジャー・モンク・フロイライン
>シャドウ
>ファイター・サベージ・シーフ
>ナイト

以上はゲーム中のヘルプとだいたい一致するが、大きく異なるのはファイター。魔法防御が低くて前に出せない。それなら移動の高いシャドウのほうがまし。「V2」のファイターは移動が増えるという大判振る舞いをされている。と言うことは、無印のファイターはやはり難しいと思う。

記憶になかったが、ファイター以上に大きく異なるものがあった。ヘルプでは、パラディンは難しいとされている。たしかに早さが低いのは不利な点。しかし魔力が高いので、むしろ楽だと思う。すくなくとも難しくはない。

昔の記憶は当てにならない。上記マスターの優劣は後日修正することになるだろう。

#1 旅人の森

最初に挑戦するマップは4つのうちから選べる。基本的に前半では自マスターと同レベルのマップに挑むのがいいだろう。まずは「旅人の森」。敵マスターはスケーザ。レベル1のソードマン。

音楽が止まった。この問題はMIDI音源を選択することで解消できる。ウィンドウズで「応答なし」となっても、すこし待てば直る。


経験者でなくても、このマップで勝つのはやさしい。しかし、油断は禁物。まだレベルが低いのでマスターはぜい弱。防御・魔法防御の低いマスターは特に危険。

最初は4属性のネイティアルを、基本的なもの1種類ずつしか召還できない。まず火のネイティアル「ヘピタス」を2ユニット召還する。自マスターの脅威となるのは、機動力のある天のネイティアル「ギュネ・フォス」。あらかじめ対抗しておく。

「ヘピタス」が苦手なのは水のネイティアル。このマップでは「レキュー」。しかし、水のネイティアルは地上では足が遅い。「ヘピタス」2ユニット召還には、敵に水のネイティアルを召喚させて時間を稼ぐという効果もある。時間があるので、敵「レキュー」が来る前に地のネイティアル「パ・ランセル」を召喚できる。最終的には4属性をバランスよく召還するのがいい。

マスターは最前線には出さない。ただ、あまり離れると召還したネイティアルも前線から離れてしまう。安全な位置の魔晶石に1回の移動で戻れる位置にとどまるといいだろう。あとは四すくみの関係に従って有利な戦闘をしていけば勝てる。より高度なテクニックは、そのうち覚えていけばいい。

クリアすると、火のネイティアル「ダルンダラ」を召喚できるようになる。コストの割に強力な魔法攻撃を持っている。

#2 慟哭のオアシス

次は「慟哭のオアシス」。敵マスターはダッツ・ワット。レベル2のデューク。

中央には水場があり、魔晶石もある。水場では「レキュー」が活躍する。「パ・ランセル」は水場で足が遅くなるが、「レキュー」に対しては有利に戦える。敵「パ・ランセル」の排除には「ギュネ・フォス」が効果的。水場深くに入って陸地に接しなくなった「パ・ランセル」に対して「ヘピタス」は攻撃することすらできない。「ギュネ・フォス」なら射程のある魔法を使えばいい。敵「ギュネ・フォス」をけん制するには「ヘピタス」がいい。結局、4属性とも必要になる。

「ダルンダラ」はまだ使わなかった。このマップでは「ヘピタス」の数をそろえるほうがいい。

「旅人の森」と異なり、敵に魔晶石をいくつか取られてしまうだろう。それでも、まだ自マスター有利なマップ。あせらずに、四すくみの関係に従って有利な戦闘をしていけば勝てる。

クリアすると、水のネイティアル「マーム」を召喚できるようになる。回復魔法を持っている。


シナリオ途中のイベントシーンは全マスター共通で違いはない。最終マップクリア後のイベントだけが各マスター独自のものとなる。最後のシーンは、同じマスターであれば無印とV2で違いはない。シナリオモードとエキスパートモードでの違いもない。したがってマスターごとの最後のシーンを見たいだけならば、4つ(EASYを含めれば6つ。ただし、EASYは未確認。)のどれかをクリアすればいい。イベントシーンはおまけだが、がっかりしないように知っておいたほうがいいだろう。

#3 暗雲の尖島

次は「暗雲の尖島」。敵マスターはゴルダ・ナット。レベル3のサベージ。

いきなり敵「ギュネ・フォス」が突進してきた。「ヘピタス」を2ユニット召還する。マスターは魔晶石上にとどまる。魔晶石を取られたり、マスターがダメージを受けてもあせらない。無理筋の攻撃は長期的にはMPのむだ使いになる。むしろ、歓迎していい。

ひと段落したら、「ダルンダラ」と「マーム」を試してみるといいだろう。敵マスターは遠距離攻撃を持っているが、自マスターをむやみに前進させなければ問題ない。

まだ自マスター有利なマップなので、なにかあっても落ち着いて対処すれば勝てる。ただ、ネイティアルを倒されてしまうことはあるだろう。この先の不利なマップでは、あえて捨て駒とすることもある。ネイティアルは死んでしまうのではなく、一時的に実体化する力を失ったと考えよう。

クリアすると、地のネイティアル「エ・フェリオン」を召喚できるようになる。遠距離攻撃を持っている。

#4 虚無の妖宮

次は「虚無の妖宮」。敵マスターはメレーナ&マギー。レベル4のフロイライン。

自マスター有利なマップだが、差は縮まっている。敵マスターは早さが高い。後れをとると中央の魔晶石を取られて、魔晶石数で追いつかれてしまう。

後れをとらないためには、どうしたらいいか。移動力4のマスターの場合、マスター最初の移動で魔晶石を取らない。中央に一歩でも進むことを優先する。

火のネイティアルを複数そろえたら、「エ・フェリオン」を召喚したい。敵マスターの防御は低いので、威嚇して後退することを期待できる。詰めの段階で交通渋滞を無視できるのもいい。「エ・フェリオン」は魔法攻撃に弱いので、火のネイティアルの威嚇がないと敵「ギュネ・フォス」にやられてしまう。各ネイティアルには必ず短所(召喚コストを含む)がある。短所を補うには、他のネイティアルとの連係が必要だ。

クリアすると、マスターの魔法「ブレス」を使えるようになる。全ネイティアルのHPを回復できる。ただし、1ずつだけ。状況によっては大きな効果を持つが、そうでないと割に合わない。では、どういう状況で使うべきか。そのうちに敵マスターが教えてくれるだろう。

シナリオモードではマップクリアごとに自マスターのレベルが上がり、最大MPと能力値が上がる。能力値の上昇はランダムではなく、各マスター各レベルで確定している。能力値がなにも上がらないこともあるが、がっかりすることはない。そういうことがよく起こるマスターほど、マスターにとって肝心な能力値に特化した、むしろ有利なマスターだと思っていい。


ここまでに2時間ぐらいかかった。