AD&Dカース(16)ユーラッシュ再び

このゲームはしつこい。溶岩の洞穴で倒していなかったドラコリッチが追いかけてきた。障害物の多い森でドラゴン系のようなデカキャラと出くわすと、敵が動けないことがある。ドラコリッチには遠距離攻撃があるので、動かないとかえって難しくなる。1回リセットして2回目に倒した。呪文はマジック・ミサイルが有効だ。

安全地帯に戻ったらまずは訓練所へ寄っておく。このゲームでは一度に2レベルアップすることはない。2レベルアップする直前まで経験値が削られてしまう。心配していたが、やはりそうなってしまった。「ハップ」から「魔術師の塔」の一連の冒険は長すぎる。

ユーラッシュの廃墟を探索する。ここでもマップ機能が使えない。

理由は不明だが、ユーラッシュではマップ機能が使えるようになった。

ズヘンティルの手先と戦うのは面倒くさい。勝つことはできても休息が必要になる。その休息中にまた邪魔が入る。体感だが、道から外れて鍵のかかっている建物に入ってから休息すると邪魔されにくいかもしれない。ちなみに、見張り所であっても安全に休息することはできない。

こまめにセーブしながら奥へ進む。回避できる戦闘は避ける。2回目以降のズヘンティルの手先はリセットで回避した。もしかしたら、ズヘンティルの手先が出現する回数には限度があるのかもしれない。でもそれを知らない身としては、正攻法を試す気になれない。

モーンダーの穴にたどり着いた。入った入り口からは戻れなくなるので、セーブデータを残しておくといい。

今回は2時間半、累計で22時間かかった。

項劉記(7)シナリオ2・項羽・やり直し

シナリオ2を項羽で始めたが2回失敗した。

4つあるシナリオの2番目の開始時点で、もう劉邦勢力のほうが優位に思える。中立勢力なども続々と劉邦になびいていく。これから先の史実で、まだ何回も項羽が劉邦を蹴散らしていることのほうが驚きだ。

1回目は自重しすぎて失敗した。こちらが不利と判断したので、じっくり態勢を整えてから臨む。ところが劉邦勢力はなかなか仕掛けてこない。差が広がるばかりなので、決戦の前に中断した。こちらから打って出ないと項羽の強みを活かせないようだ。


2回目。開始時に項羽の主力は斉の平原に遠征している。大半を中央に撤退させて項羽の拠点・彭城(ほうじょう)近くの沛(はい・劉邦出身の地)にいる劉邦軍を討つ。この時、用兵力80以上の人物が手に入る可能性があるので、攻め手の軍団には空きを作っておく。できれば攻城戦で城の防御度をゼロにして落城させたい。そうすれば兵士が丸ごと手に入る。

平原には斉の田氏が攻めてくるかもしれない。それまでに徴兵をしておけば勝つのは難しくないはず。敵は隠密して近づいてくることもあり、油断すると対応が遅れる。隠密軍団の存在は敵の君主情報で見破れる。敵の軍隊数が3なのに2つしかマップ上にないなら、隠れているということだ。


シナリオ1では起きなかった首都設定のイベントが起きた。12月や6月には項羽であれば彭城の近くに戻るのがいい。これまで起きなかったのは、首都候補の近くにいなかったからだろうか、それとも軍師の范増を別軍団にしたからだろうか。


開始時にマップ西方にいる劉邦軍の移動は遅いが、いつかは中央に進出してくる。もしかしたらだが、隠密した伏兵を警戒して遅いのかもしれない。こちらも伏兵を警戒しつつ劉邦軍を叩く。

野戦では負けなしだったが攻城戦で失敗した。城の防御度を攻撃し続けたが落とせそうにない。敵の兵士の損害は少なく、味方の被害だけが大きい。電源を切る。

できれば攻城戦で城の防御度をゼロにして落城させたい。そうすれば兵士が丸ごと手に入る。

欲をかいてしまった。

まだこのゲームには慣れていないようだ。心機一転して、もう一度シナリオ2の初めからやり直す。ただ、いつまでも時間をかけるわけにもいかない。これから当面はリロード(ロードしてやり直す)してもいいことにする。

今回は6時間半、累計で17時間半かかった。

項劉記(6)シナリオ1・項羽

みたび、シナリオ1を項羽で始める。今度は敬慕度の監視をおこたらない。

項羽を含む主力3軍隊で斉を討伐するのは同じ。強行軍は使わない。最初の都市高密を落とした。兵数で優っているので難しくない。

前回マニュアルの不備を見つけているので心配したが、補給コマンドを使っても敬慕度に影響はない。すでに徴収済みの物資を都市の倉から軍隊に移す、ということのようだ。


斉の二つ目の都市臨淄(りんし)から逃げ出した斉軍を追撃して撃破し、斉王の田栄ほかを捕らえた。

斉の国はもともと周の建国に功績があった太公望呂尚を祖とする。有名な子孫には春秋五覇のひとり斉の桓公がいる。田氏はその桓公に取り立てられたが次第に力をつけて、戦国時代には国を乗っ取った。つまり田氏は簒奪者なので容赦する必要はない。以上は言い訳だ。三つ目の都市平原が残っているので、生かしておきたくない。

田栄は処刑し、ほかは解放する。平原は空白勢力となった。今後は、君主は処刑・ほかは解放を原則とする。


並行して内政を行う。人物の登用もする。さらに空白都市への入城も行う。友好度の低い都市でも成功率は悪くなかった。内政により高くなった敬慕度のおかげかもしれない。劉邦に近い項羽勢力までの補給線を通すことができた。空白都市を放っておくと他君主が入城することもあるので、早めに手を打ちたい。


項羽勢力の他君主が苑に攻撃してくれた、と思ったら負けて死んでしまった。死んだ君主の領土は項羽勢力ではなくなる。せっかく通った補給線がまた切れてしまった。

劉邦はいやらしい。斉などの中立勢力を味方に引き入れようとする。さらに、魏豹が項羽勢力から中立勢力に変わってしまった。これも劉邦が関わっているのだろうか。

魏豹に金を送ろうとしたところ断られたが、脅迫には従った。項羽の場合、脅迫が成功しやすい。という情報を昔の攻略雑誌で読んだが、どうも疑わしい。まだ母数がすくないので憶測だが、相手君主の性格によっても成功しやすいコマンドが変わるかもしれない。

親睦度はなにも働きかけなくても変わることがある。すくなくとも黥布の親睦度はすこしずつ上がっている。項羽の都市数が増えたせいかもしれない。


劉邦直下以外の勢力で従わないものは滅ぼした。劉邦は初期に陳倉を落としたが、咸陽は何回もはね返されている。咸陽は旧秦の首都で堅いのだろうと思っていたら、劉邦自身が負けて死んでしまった。空白地に生じた中立勢力を懐柔してクリアする。主力が向かう前に終わってしまい、あっけなかった。

今回は8時間、累計で11時間かかった。

項劉記(5)シナリオ1・項羽・やり直し

再度、シナリオ1を項羽で始める。劉邦勢力より項羽勢力のほうが軍隊数は少ないが、1軍隊当たりの兵数はやや多い。武装度も高い。

まずは項羽と同位置にいる主力3軍隊を再編成する。3軍隊のそれぞれに用兵力80以上の人物を配置する。具体的には、項羽・范増・鍾離昧(しょうりまい)を別軍隊に分ける。用兵力80以上の人物がいる軍隊は移動力が上がるからだ。

主力以外の軍隊は可能な限り分割する。主力以外には内政を担当させるが、内政に兵数や能力値はあまり関係ない。内政コマンドを行う数が重要なので、分割したほうがいい。

軍隊数には上限がある。都市数が多いほど多く持てる。劉邦勢力は上限を突破しているが、初期設定による特例だろうか。

このゲームでは敬慕度が重要らしい。君主の評判のようなものだ。劉邦は最初から高い。項羽は低いわけではないが並み。劉邦に追いつくには時間がかかりそうだ。


范増の提言を良しとし、斉の討伐に向かう。斉は離れている。強行軍を使うとすこし速く移動できる。軍隊と人物は疲労するが、後で休めば回復する。恒久的なダメージはないので問題ない、と思ったら違った。

気づくと敬慕度がかなり下がっている。敬慕度が下がるコマンドは使っていないはず。もしかしたら強行軍のせいなのか、と思ったらそうだった。1回の強行軍で敬慕度は3下がるようだ。

もう一度マニュアルを読んでみたが、強行軍をすると敬慕度が下がるとは書いていない。マニュアルの不備のようだ。これも一種のバグだ。

納得いかないので、最初からやり直すことにする。

今回は1時間、累計で3時間かかった。

項劉記(4)試し

領国の代わりに都市ごとに内政をして、敵との戦闘時には戦闘画面になる。

シナリオ1を項羽で始めたが、とまどう。項羽勢力のほうが劉邦勢力より勝ってはいるのだが、圧倒的に有利というわけではない。直下勢力に限れば、人物の数だけでなく軍隊の数でも少ないくらいだ。

最初になにをしたらよいのかも、よく分からない。同時代の光栄シミュレーションゲームと大差ないと思っていたが、マニュアルを読んだだけでは操作性がいまいちつかめなかった。

“fog of war” が表現されていることも、とまどう理由のひとつだ。項羽勢力であっても項羽以外の君主の軍隊情報ははっきりしない。劉邦勢力についてはなおさらだ。この仕様自体は悪いことではないが、初めての身にはとまどいが大きい。

試しにシナリオ1を劉邦で始めてみる。操作性に慣れるのと、劉邦直下勢力の情報把握が目的だ。

劉邦直下勢力の情報はつかめた。操作性もとりあえず何をするのかは分かってきた。改めて項羽で始めて見る。

マニュアルを読むなど含めて、ここまでで2時間かかった。

項劉記(3)今回の目標と縛り

今回は以下の条件でやってみる。
(1)全てのシナリオについて、項羽でクリアする。
(2)ゲームレベルは初級。
(3)攻略情報は原則として見ない。(つもりだったが、昔の雑誌の攻略記事をすこし読んでしまった。)

史実では負けた項羽でやってみる。

このゲームは経験がないので、さらなる条件はやりながら考える。

項劉記(2)ゲームの入手方法

今回プレイするのは1993年光栄製。マシンは、PC-9801DA(CPUは80386・20MHz)。ソフト・ハードとも中古であれば手に入るかもしれない。

PC-9801VM以降・PC-286、386、486に対応。2ドライブ必要。メモリは640KB必要。400ラインモニタが必要。ハードディスクに対応。その際はMS-DOS3.10以降が必要。なお、製品フロッピーディスクは4枚。FM音源に対応。

外付けのフロッピーディスクドライブでの動作は保証していない。

スーパーファミコン版やWindowsでの復刻版もあるようだ。

最近、同時代の旧光栄作品が Steam で配信され始めている。じっくり待てば最新Windowsなどの環境が廉価で手に入るかもしれない。

もし手に入れようとするなら、ソフトの状態・ハードの型式・フロッピーディスクの種類・OSの種類・最近のOSであれば何ビット版かなどに注意したほうがいい。入手元が誠実であっても、20年以上前のフロッピーディスクなどが突然読めなくなるのは驚くことではない。諒とせよ。

項劉記(1)ゲームの紹介

「項劉記」をやってみる。ターン制のシミュレーションゲームでアクション性はない。難易度は不明。

舞台は秦崩壊後の中国。プレイヤーは項羽か劉邦のどちらかを担当する。領国の代わりに都市ごとに内政をして、敵との戦闘時には戦闘画面になる。やや軍事を重視しているらしい。

特徴として、項羽と劉邦による直接の支配を受けない勢力が多い。例えば王となった韓信は、劉邦側の勢力ではあるものの劉邦プレイヤーが直接操作することはできない。

光栄のシミュレーションゲームはキャラクターゲームだと思えば楽しめるはずだ。

このゲームは未プレイなので昔の話はない。

AD&Dカース(15)溶岩の洞穴・魔術師の塔

溶岩の洞穴

ここでもマップ機能が使えない。「~プール~」でもマップ機能が使えない場所はあったが、それは例外だった。「~カース~」では使える場所のほうが例外になる。

あいかわらず呪文に耐性のある敵がうろついている。全力で倒したらセーブして、それから休息するという方法で乗り切った。連戦になることは、ほとんどない。まれにある連戦が嫌ならリセットすればいい。

洞窟に入ってから左手に向かったところ、取り引きを持ちかけられたので乗ってみた。敵をすこしは減らすことができる。

興味深い状況もあったが、関わらないようにした。金を要求する相手以外との戦闘は避ける。任務を優先した。単に面倒くさかっただけだが、ほぼ正解だったようだ。

魔術師の塔

まずは当面の生き残りを優先して行動した。ブラック・ドラゴンとは戦わない。「溶岩の洞穴」での取り引きは、必ずしもせん滅を目的とはしていなかったはず。ハップの手前ですら苦労したのに、多数のブラック・ドラゴンと戦うのは無謀だろう。

強力な戦士と戦闘になった。呪文に耐性を持っているが100%回避するわけではない。今回は「ホールド・パーソン」が効いた。

塔には、またしても呪文に耐性のある敵がうろついている。勝つことはできるのだが面倒くさくて閉口する。しかし「溶岩の洞穴」での取り引きを果たすためには、くまなく探索しなければならない。

謎の決闘は戦士であっても勝つことができた。運がよかっただけかもしれない。

「罠を避ける方法」というようなメモは無視した。それで正解だったのかどうかは分からない。ゲームクリアしたら他の攻略情報を読んでみようと思う。今のところ、このゲームをもう一度する気はない。シナリオは良いと思うが面倒すぎる。

ボス戦は厳しい。1回目は全滅した。ボスは当然魔法使いなのだが、こちらの呪文が効いたことは一度もなかった。最初は弓矢で攻撃することすらできないが、おそらく透明なのだろう。取り巻きも多く、どうにもならなかった。

2回目はなんとか取り巻きを突破して僧侶が隣接できた。僧侶が自分自身に「サイレンス、15フィート・レイディアス」をかける。これでボスはほとんどなにもできなくなった。

ボスはすでに「ファイア・シールド」を唱えている。白兵戦でダメージを与えることはできるが、攻撃したこちらも2倍のダメージを受けてしまう。あせらずに取り巻きの残りを掃討するまで待つ。集団で取り囲めばこちらへのダメージは分散するのでやりやすい。

ボスを倒してもエリアは安全ではないので、すぐセーブしておくこと。付近に見るべきものはないので、寄り道せずに洞穴の入口へ向かうのがいい。


筆者の選んだ選択肢は、おおむね正解だったようだ。洞穴へ戻ってすぐに、塔での探索の成果として持ちきれないほどのお金が手に入った。ということは、途中でお金をとる必要はなかったわけだ。ボス戦1回目で全滅した原因の一つはお金の持ちすぎだった。途中にあったお金は一種の罠だったらしい。

今回は10時間、累計で19時間半かかった。

AD&Dカース(14)ハップ再び

ハップ手前

ハップに入る前には激しい戦闘がある。死者が出てしまったので1回やり直した。街道と荒野のどちらを通っても戦闘は避けられないようだ。

ハップ

ハップには危険そうな敵がうろついている。「おだてる」でやり過ごそうとしたら、NPCがろくでもないことをした。勝手に相手を挑発して戦闘になる。ローフルグッドというのはそういう意味だったわけだ。

訂正する。「おだてる」でやり過ごすことができた。前回は筆者の記憶違いか、それとも運が悪かったのか。「いつわる」とした時は、勝手に挑発して戦闘になった。

「ドロウ」と名前の付くアイテムは強力そうだが、うさんくさい。捨てることにする。

「ドロウ」アイテムは強力だが期間限定だ。ハップ近辺を離れると使えなくなってしまう。すくなくとも今回のパーティでは呪われたりしなかった。前回は判断が早すぎたようだ。

アラインメントは全てローフル・イービル。推測だが、「ドロウ」と名前の付くアイテムが使えるかもしれないからだ。

失敗したかもしれないが、このまま続ける。

ハップのボス

この難所を突破する可能性を考えた。

  • レベル上げを含めて、もっと後に来ればなんとかなるかもしれない。

  • 「ドロウ」と名前の付くアイテムが役に立つのかもしれない。

  • ろくでなしのNPCを連れて行くと化けるのかもしれない。

多少レベルを上げてもハップのボスには勝てないだろう。「ドロウ」アイテムは強力だが、それだけでは不十分。身に着ければ敵と同じくらいに呪文への耐性が持てる、というわけではない。

NPCはホールド・パーソンを2回避けた。もしかしたら無敵なのかと期待したが、ライトニング・ボルトを往復で浴びて死んでしまった。


「~カース~」を最初からやり直して気づいた最後の手段を使って再挑戦する。「~プール~」にも登場したアイテム「ダスト」だ。戦闘に入る前に使えばパーティ全員が透明になる。攻撃したり呪文を使ったりしても透明のままだ。今回気づいたが、敵は透明なキャラクターに対して呪文を使ってこない。隣接していたとしてもだ。

究極に強力なアイテムを、ここで使ってしまっていいのかという思いはある。そもそも「ダスト」を失くしてしまっていたら、どうなるのだろうか。このゲームに対する強い疑問が生じたが、今は考えないことにする。

今回は1時間、累計で9時間半かかった。

レトロゲームの思い出と攻略