Power Monger
評価・特徴
ひとこと評価は「面倒」とした。
ぎりぎりの難易度を求める人に向いていると思うが、無条件にはすすめられない。「ポピュラス」の後継で、リアルタイムで進行するシミュレーションゲーム。今で言うRTS(リアルタイムストラテジー)。ヨーロッパ中世風世界の領主になり、世界の征服を目指す。あまり器用さは求められない。ゲームの自由度は高い。
操作性はよくない。何度も同じ作業や時間待ちを求められる。リアルタイムで進行することもあり便利にするわけにはいかなかったのだろうが、現在の感覚では面倒だ。
進行するにつれて難易度は厳しくなるが解決策はある。ゲームバランスは絶妙だ。偶然ではなく意識して作り込んでいると思う。
使用したソフト
1991年イマジニア製の日本版。
使用したハード
PC-9801DA(CPUは80386・16MHz)。
ハード条件
PC-9801VM以降。VMは要16色対応。メモリは640KB必要。バスマウスが必要。アナログディスプレイが必要。ハードディスクは不要。FM音源に対応だが、なくても大差ない。
フロッピードライブは1台しか使わない。
RS-232Cケーブルを使った対人戦が可能。
攻略情報
最初のヒント
序盤はプレイヤー有利なマップなので、あまり考えなくても勝てる。最初は以下の方針を繰り返せばいい。
- 積極度は2のままで固定。
- 近い町に戦闘を仕掛ける。
- 近くの羊に戦闘を仕掛けて食料にする。
- 占領した町から徴兵する。
- 占領した町から物資調達する。
征服モードでマップをクリアしたら、次のマップに進んでからセーブしておく。そうでないと、クリア済のはずのマップがクリア未済になってしまう。
慣れてきたら
行動ごとに積極度を変えてみる。例えば、
- 町に対しては積極度1で戦闘を仕掛ける。
- 占領した町から積極度3で徴兵する。
- 占領した町から積極度3で食料調達・物資調達する。
- 動く敵と決戦する際は積極度3にする。
よくわからないうちに不利な状況になっているかもしれない。そういう場合は、その面の最初からやり直すのがいいだろう。
戦略・戦術
- 敵のほうが圧倒的に有利なように見えても、勝てるチャンスはある。
- ボートを持っていない者は地形に引っ掛かって、遅れたり孤立したりする。大軍団が相手でも地形を利用して分断できれば勝機がある。
- 町を取ったり取られたりを繰り返していると、なぜか敵の動きが止まることがある。
- 敵の将軍(副将軍は含まない)を倒してしまえば、副将軍の軍隊は動かなくなる。
- 海を渡れない敵は、弓があれば海越しに攻撃して一方的にせん滅できる。味方の一部が敵に近づきすぎたら、いったん離れる。
- 短期決戦を挑んだほうが有利な場合もある。
- 敵同士の争いの直後を突けば有利になる。傷を負っているはずだからだ。
- 戦闘をする際は将軍が囲まれないようにする。敵の真ん中で戦端を開くと、勝てるはずなのにあっさりゲームオーバーになることもある。
- 近くの自勢力の町を攻撃された場合、自軍は自動的に反撃する。まだ決戦を望まないなら、すぐに離れる。
- 自軍より優勢な敵の町を通過しようとすると、襲われる場合があるのでよける。
ヒットエンドラン戦法
敵の町を占領してから近すぎず遠すぎずの位置に陣取る。動く敵がやってきて再占領されると、近くにいる味方の軍隊が自動的に反撃する。この時に敵も応戦してくるが、飛び道具だけで攻撃されている間は反応しない。なので敵の反応は即時ではなく少し遅れる。これを利用して、ヒットエンドランですこしずつ敵を減らせる。味方の一部が敵に接近戦を挑みそうになったら、いったん離れて別の敵の町を占領して繰り返す。うまくいけば敵の装備や羊を取ることもできる。
装備
- 強力な装備を生産すれば有利になる。特に弓。
- 町によって生産可能なものは異なる。
- 予備の物資を持ちすぎて移動速度が遅くなったら捨てる。
- 投石器と大砲は強力だが、予備物資を手放そうとすると合わせて手放してしまう。例えば投石器と予備のボート×30を持っていて遅い時、ボートだけ手放すにはこうする。まず投石器と一部のボートを積極度1で手放す。場所を変えて残り全てのボートを積極度3で手放す。元の場所に戻り積極度3で拾えば、投石器を手元に残してボートの数を減らせる。
- 可能な限り敵に装備を渡さない。
- 町を攻める前に、敵が生産した武器を「取り引き」で受け取れば楽になる。渡した食料は、どうせすぐに取り返せる。
副将軍
- 敵の将軍は降伏させれば副将軍として用いることができる。スパイにすると敵の位置が分かりやすくなる。
- 敵の将軍を積極度3で攻撃し殺してしまえば、装備と食料が手に入る。特に孤立している将軍を見逃す手はない。
- 死んだ将軍の分だけ、町に徴兵可能な人数が増えているかもしれないので見逃さない。
食料
- 敵の町にいる羊は食料にできる。すこし町から離れるまで待ってから食料にする。マップを拡大すれば操作しやすくなるので、間違って敵の町を襲う心配が少ない。
- マップをよく探すと、はぐれた羊が見つかることもある。特にマップの端。
- 食料不足の時に敵が動かないなら、軍隊を解散してしまう手もある。時間はかかるが町に帰った住人は食料を生産してくれる。鋤を生産して住人に装備させれば効率がよくなる。
操作性など
- 行いたいコマンドが、どうでもいい情報に邪魔されて行えないことがある。マップ視点を海の上などに変えると、操作しやすい。
- 敵軍兵士が落とした武器やボートは、一人分ずつ散らばってしまう。欲しければ面倒でも根気よく拾う。
- 町の位置は、全体マップを食料モード(上4つのうち右端)にしたほうが分かりやすいかもしれない。
- 移動や生産をする時に、一時的にスピードを速くするとストレスが減る。
世界マップ上から15(下端)・左から7の攻略法
敵が動かなくなってしまうので、単純なヒットエンドランが通用しない。こちらから直接敵に攻撃を仕掛けるしかないが、すぐに反撃される。そのまま決戦すると数で負けてしまう。
ここでは表示する
勝つことができる。