#401:IMMMPTORY 撤退
401面は再開系のほうが有利だと思うが、それを知っているだけではまだ足りない。いつかは人口で優っている敵に騎士を作られてしまう。そこまでの時間は伸びてきた。しかし、勝つにはさらなるアイデアが必要だ。
V30モードを試してみる。だめだった。遅すぎて耐えられない。中間の速さがあればいいのだが。もしかしたら、8086だとちょうどいいかもしれない(未検証)。
速攻は無理のようだ。孤立したリーダーとその周辺を簡単に全滅させることはできない。できたとしても、味方の成長が犠牲になっているので人口で大差をつけられてしまうだろう。
他の攻略情報を頼る。ただし、ヒントはすこしずつもらう。まずは、どういう検索ワードでどういうスニペットがあるのか。それから概略の紹介であろうサイト、具体的にはウィキペディアなどから見ていく。
「ポピュラス」はメジャータイトルであり、攻略サイトはいろいろあるようだ。しかし “IMMMPTORY” で検索しても、全面の名前リストしかヒットしない。名前リストは複数あるが、各面へのリンクはなさそうだ。 “IMMMPTORY” 自体の攻略情報は見当たらない。他の撤退した難関面も同様。
ウィキペディアに面白い情報があった。ただ、該当するパソコン雑誌の号どころか誌名すら不明なのは、ウィキペディアのポリシーに沿っておらず微妙な記述だ。
『ポピュラス』における神の力の中に、「土地の隆起」というものがあるが、本来は土地の造成目的で設置されていたものを、日本のプレイヤーは相手の土地を不整地化(この技は「手づくりの山」としてパソコン雑誌にも紹介された)して、人口増殖を邪魔するために使用することが多かった。テクニカルジャーナリストの西川善司は、ピーター・モリニューとの親善試合の際にも使用したため、彼を操作不能にまで追い詰めてしまっている。後に行った彼とのインタビューでは、「お前は『ポピュラス』の遊び方を完全に間違っていた」と言わしめたほどであった[3]。
英語版ウィキペディアも見てみた。こちらに「手づくりの山」(筆者の言葉では「手動火山」)の情報は見当たらない。代わりに以下の情報を見つけた。
During the test phase the testers requested a cheat code to skip the end of the game, as there was insufficient time to play through all 500 levels, and it was only at this point that Bullfrog realised that they had not included any kind of ending to the game. The team quickly repurposed an interstitial page from between levels and used it as the final screen.[5]
以下はウィキペディアの情報をもとにした一説。ただし、一部難関面をクリアできないことを正当化したい者による。
「ポピュラス」は「パワーモンガー」に比べると調整が不足している。一部難関面はクリア不可能とまで断言できないにしても、よく練られた難易度とは言えない。また、日本語版は英語版より難しい可能性がある。より難しいバージョンに直面して追い込まれた日本のプレイヤーだからこそ、「手づくりの山」ないし「手動火山」という技を習得できたのではないか。すくなくとも、「日本人というのは~という傾向がある。よって、~」などという論法よりはましだろう。
もし日本語版のほうが難しいのなら、日本語版での難関面クリアはあきらめていいだろう。英語版ですら調整があやしいのに、そこまで挑戦したくない。一方で難易度に違いがないのであれば、貴重なレトロパソコン実機を消耗したくない。英語版なら最近のマシンに対応しているからだ。そういううまい言い訳を見つけたので、今回の挑戦はここまでにする。
と思っていたが、さらに挑戦した。後述する。
#494:WEAVUSPERT
以下は感覚に基づく記述。敵の騎士周辺に沼を作ると、すごい勢いで沼が埋め立てられていく。騎士が踏み込もうとしている沼を一瞬で無効にされる。他の面に比べて速い気がする。最終面近くの特別仕様かもしれない。
セーブデータはないので最初からやり直す。ところが敵の騎士は登場しなかった。そのまま勝ってしまう。早めに手動火山を打ち込めば、リロード技はいらない面だった。
いくつかのポイントでセーブデータを残してある。途中に戻り、敵の騎士を待つ。騎士はあっさりと沼に落ちた。何度かやり直したが、他の面と違いはない。
前回は騎士の近くの地形が険しく平地がすくなかったように思う。それで思考ルーチンの負荷が減って敵の反応が速かったのかもしれない。それとも錯覚だったのか。どちらにしても、この面による特別仕様ではなかった。
#401:IMMMPTORY クリア
もうこのゲームは終わりにするつもりでいたが、地形検証で得られた知見を思い出した。草原の401面をやってみる。
401面は草原。敵の積極度は平均。初期人口は2:3。自分は地震・火山・洪水を使える。敵は全ての業を使える。
味方の位置は悪い。敵の位置は良いが、リーダーは孤立している。まずシンボル方向へ移動し山を降りてから町を作る。敵のペースは速い。味方の城1つの段階で敵は3つもある。地震で邪魔をされ火山も作られる。味方は人口で負けており、リーダーも弱い。じり貧なのでやり直す。
開始後にすぐ “RESTART THIS MAP” でやり直す。今回は城を作らず一歩手前の町にとどめる。城を作らないとマナ不足になりやすいが、草原であればなんとかなるはず。足りないなら、いくつか城を作っておく。
地形検証で得られた知見は実践でも効果があった。人口の伸び方が違う。最初の敵騎士がやってきたときの人口は互角。この状態であればがんばることができる。新天地を開拓して人口を増やす。余裕があれば荒らされた土地を修復する。
人口で優るようになった。敵騎士はさらにやってきたが、これなら勝てそうだ。手動火山と火山で反撃する。この段階ならマナ確保のため城を作るようにしたほうがいい。
このマップでハルマゲドンは使えない。騎士も使えないので最後は面倒くさい。リーダー移動と戦闘コマンドで倒す。スコアは 123,300 。
中盤までに何度かリーダーを沼へ落とされたのだが、勝つことはできた。つまり、うまくやればリロード技なしでもクリアできる。このマップでのリーダー移動は、終盤を除いてリーダーを強くするためではなく、民衆を前線へ移動させるために使うといい。
大きな勝因は二つ。草原での人口増加には、城を作らず一歩手前の町にとどめるほうがいいという知見を活かせたこと。敵の騎士が来てもあきらめずに続行したこと。もしかしたら、あきらめずに続行すれば今までの展開でも勝てたのだろうか。
#451:TIMOXLUG 撤退
残りの難関面は452・451・450面。もう一度挑戦してみる。やはりだめだった。
3つのうちで一番望みがあるのは451面。味方の周囲に海が多く、山は少ない。初期のシンボル位置である中央方向へ移動させると、開けた地形に町を作らせやすい。シンボルの移動にもマナが必要なので、難関面では大きなメリットになる。
それでも難しい。手動火山は間に合わない。敵にある程度の打撃を与えることはできるが、騎士を作られてしまう。敵の騎士に領土を荒らされてマナがゼロになる。この状態が頻発するようだと、じり貧となりあきらめるしかない。
やり直す。手動火山を捨てて人口増加に専念する。しかし、敵の騎士が登場した時点で人口に大差がある。やはりじり貧となった。
城を作らず一歩手前の町にとどめるのはどうだろうか。砂漠ではうまくいかないはずだが試してみる。やはりうまくいかなかった。
もういいだろう。やり残しはあるが、やれるだけのことはやった。かつての限界は越えたはず。これでよしとする。いつか英語版を試してみたい。
今回は7時間、累計で87時間半かかった。これでゲームクリアとする。