追加シナリオ1。追加シナリオではゲーム開始時に状況説明がある。開始時マップの全星系はプレイヤー・青勢力だが、直後に上半分は反乱勢力・赤となる。中立星系はない。当初星系数は青優勢だが、ストックの経済力は赤優勢。敵は反乱にともない資源を奪取したという設定。
星系数は少なめで、空白地帯が多い。位置はばらつきが大きく、敵の主要な侵攻ルートはだいたい予想がつく。
このシナリオでは、ランダムな場所に「流星雨爆発」というイベントが起こり、艦隊がいればダメージを受ける。施設がダメージを受けたことはなかった。起こる場所は星系の時もあれば、そうでない時もある。スタックした全艦隊がダメージを受けてしまう。ダメージ量は致命的ではないが、予定していた戦闘が不利になることはある。
追加シナリオでは、ユニット(艦だけでなく施設を含む)情報に大幅な変更がなされた。バランスを調整したようだ。実は、本編(追加シナリオ以外をこう呼ぶ)でもシナリオごとに微妙なユニット情報の変更はある。もともとそういうシステム。ただ、意識するほどの大きな変更はなかった。
本編では軽量級の巡視艦あるいは駆逐艦だけを造り続ければ、ほぼ足りた。空母以外の重量級は割に合わず、造る意味は薄い。追加シナリオの重量級はタフ。コストに見合うので造る価値はある。軽量級はあっさりやられてしまうが、素早く展開できる機動性は健在。空母は少し遅くなった。つまり、どれも一長一短ある。
本編と比べると追加シナリオの難易度は高い。同じ調子でいると苦戦する。このシナリオでは、序盤の敵攻勢を防ぎきることはできない。星系のいくつかは占領されてしまう。ここまではしかたがない。
問題は、反撃ポイントの見定め。間違えると苦労する。どうにもならなくなったわけではないが、やり直すことにした。最初に戻る。
まず建造ドックを造る。造れるのはマップ左下の母星のみ。端にあるので艦隊を展開するのに時間はかかるが、他に手はない。
敵に近い星系はどうやっても占領されてしまう。明け渡す星系の生産力は防衛力に100%とする。これにはある程度の効果があり、敵を消耗させてくれる。
反撃ポイントには修理ドックを造っておき、軌道砲で強化する。生産力の割り振りは燃料を重視。防衛する艦隊の燃料をまかなう必要がある。艦隊戦で勝てば不要なので、防衛力には割り振らない。余裕がない状態で複数に手を出すと、あぶはち取らずになる。
追加シナリオでは、新たに「プラント」という施設を造れるようになった。工業力と燃料を高めてくれる。効率はいまいちだが、必要な工業力は100と少ない。本編では300になるまで待つしかなかった。「プラント」の戦略的な意味は大きい。
とは言え、工業力100の状態から修理ドックまで持っていくには経済力も時間もかかる。反撃ポイント設定の際は、あまり欲張らないほうがいいだろう。
敵のアドバンテージは最初のストック経済力のみ。前半の攻勢をしのげば、後半は難しくない。艦隊を造り続けて敵を叩き続ければ、いつかは勝てる。
こちらが攻勢に転じると、前線での燃料不足が問題になってくる。占領し返した星系は工業力が落ちている。そこでプラントや修理ドックを造ると燃料生産にブレーキがかかってしまう。一つの解決法は、後方から輸送艦を送り込むこと。燃料を届けた輸送艦を輸送艦自身に必要な燃料のみで後方に送り返す際は、手動補給に切り替えればいい。自動補給だと前線に届けた燃料を持ち帰ってしまう。経済力に余裕があるなら片道輸送とし、燃料を渡した輸送艦はスクラップとして処分する。
「コロニー」は本編にもあった施設だが、追加シナリオでは大きな変更がなされた。工業力と燃料を大幅にアップしてくれる。ただし、かなりの経済力が必要。序盤で造るのは難しいが、長期的には割に合う。コロニーをいくつも造れるようになれば、勝ちが見えてくる。
このシナリオはまだそれほど難しくない。軽量級の艦隊中心でも勝つことができた。軽量級で力不足だったのは、こういうケース。大損害を受けた敵艦隊は撤退し、たいていは修理のために後方へジャンプする。ところが、ジャンプせずに前線に居座る場合がある。おそらく燃料が足りないのだろう。こうなった敵艦隊は、戦闘に入っても即逃げてしまう。そこで、移動時に行われる長距離戦闘でダメージを与えることにした。重巡洋艦あたりが使いやすいだろう。
より重量級の戦艦も使ってみた。本編とは異なり、かなり強い。ただ、やはり機動性には劣る。このシナリオでは星系の空白地帯を越えたゲリラ的な攻撃が有効。そういう任務には軽量級が適している。重量級の本領発揮は以降のシナリオとなるだろう。空母はあいかわらず揚陸艦を使えないことがあった。
流星雨爆発は面倒くさかった。損害を受けたことで攻勢作戦を中断することが多く、時間がかかった。85ターンで終了。
今回の失敗。途中で嫌になって最初からやり直した。たぶん、やり直さずにがんばっても勝てただろう。ひいきのスポーツ選手やチームが絶望的な試合。ほぼ負けるのは明らか。しかし、そこで見るのをやめると、たまに起こる逆転劇を生で見るチャンスを失う。不快を回避しすぎると、人生の幅を狭めてしまう。せめて中断時点のセーブデータを残しておけばよかった。
今回は6時間半、累計で38時間かかった。