スーパー大戦略98
関連(追加マップ):「SUPER大戦略98プロ級マップ」カテゴリーアーカイブ
関連(シリーズ続編):「大戦略4」カテゴリーアーカイブ
関連(派生作):「マスター・オブ・モンスターズ2」カテゴリーアーカイブ
マップ難易度は、マップリストの順番とあまり関係ない
普通は上から順番にプレイするだろう。ところが「 Island Campaign 」を別にすると、リストの上になるほどやさしく下にいくほど難しいとはなっていない。
特に2番目の「 Dragon Fortress 」は急に難しくなる。マップ別の難易度および難易度の調整法は後述。
評価・特徴
ひとこと評価は「地味で面倒」とした。
ターン制のシミュレーションゲームでアクション性はない。舞台は80年代付近の現代戦。ユニット(部隊)は戦闘機、戦車、歩兵などをあらわしている。生産・燃料・弾薬の概念もある。音楽・演出はすくない。内容は面白いのだが、手間と時間がかかる。
戦闘を重ねた部隊は、経験値を蓄えてすこし強くなる。まだキャンペーン性は導入されておらず、歴戦の部隊を別のマップに引き継ぐことはできない。
システム面で「大戦略2スペシャル」と大幅な違いはない。違う点を列記する。
- 全体的にすこしシンプル。
- 最大ユニット数がやや少ない。
- 間接攻撃がない。
- 武器の種類によっては双方同時攻撃ではなく、片方が先制攻撃する。
- 工場がない。工業力という概念がない。
- ユニットを生産する価格は、一定範囲で変動する。
- マップエディタが付属している。
- プレイヤー独自の生産タイプ(アメリカ型・ソ連型などに相当するもの)を作成・使用することができる。
- 補充ルールの関係で比較的経験値を蓄えやすい。攻撃機などは上限に達することもある。
- 攻略の難易度は「大戦略2…」とくらべて高い。ただし難易度の調整法はいろいろとあるので、全マップをなんらかの形でクリアすることは難しくない。
使用したソフト
1988年システムソフト製。
使用したハード
PC-9801DA(CPUは80386・20MHz)。
ハード条件
PC-9801E~RAなどに対応。XLはノーマルモード。MS-DOSのVer2.11~3.30が必要(以降のバージョンは記述なし)。Eは漢字ROMが必要。1MBのFDD×2が必要。メモリは640KB必要。640×400ドットのカラーディスプレイが必要。マウスに対応。ハードディスクは不要。FM音源に対応(ただし、オープニングとエンディングしか音楽はない)。
20MHzの80386マシンでも問題ない。
筆者の環境では、外付けのハードディスクなどを接続する際に用いるSCSIボードを挿した状態だと、起動ができなかった。
このゲームは外付けのフロッピーディスクドライブでも動作する。外付けCドライブで起動して内蔵Aドライブをセーブ用に使う、といった器用なことも容易にできる。
攻略情報
最低限のヒント
- 大戦略では、戦闘機>戦闘ヘリ>戦車>対空ミサイル>戦闘機、などという明確な相性がある。ユニットどうしの優劣の相性は、一部を除いてはっきりしている。
- ユニットはある程度バランスよく生産する。序盤は占領用の歩兵を重視する。
- 敵の行動を観察すると参考になる。
難易度の調整法
- 独自の生産タイプを作成して使用する(参考1、参考2)。よくわからないなら、まずはアメリカ1+ADATS+ゲリラ兵として、後で自分なりの修正をするといい。
- 青国がきつかったら、他の色にする。マップの特徴をつかめれば、青国での攻略ヒントにもなる。
- 敵の生産タイプを変えると楽になるかもしれない。ただしマップによってはバランスが崩れて、きつくなることもあり得る。
- どうしてもきつかったら、収入ハンデを使う。
マップ別コメントと攻略記事へのリンク
Island Campaign | やさしい | 入門用。 |
Dragon Fortress LK1、LK2、LK3 | やや難 | 2番目のマップとしてはきつい。後回しにするといい。表示する すると楽。 |
Center Park LK1、LK2 | 普通 | Dragon Fortress よりはやさしい。敵同士を戦わせて漁夫の利を得たい。 |
Nクローバー | やや難 | 中央6つの都市のうち、最低でも上側3つは確保する。黄国と赤国が衝突し始めたら、緑国へ侵攻する。 |
At the Orient | やさしい | マップ東半分にとどまって対赤国に集中する。緑国と黄国を刺激しない。 |
FUKUOKA city | 普通 | 青国は他3国に囲まれている。表示する 川を盾にして緑国を防ぎ、まず黄国を攻略する。 |
SUPER BATTLE | やや難 | 一見して思うほどには厳しくない。表示する |
CENTRAL ISLAND | やや難 | トリッキー。緑国の生産タイプは西ドイツのままにする。表示する |
4land Tactics | やさしい | 赤国をあまり刺激しないように防ぎながら、黄国を攻略する。 |
Walking in Shadow | 普通 | 敵地へのルートは3つ。地上部隊の転進は難しいので、配分を間違えないようにする。 |
STREET FIGHT LK1、LK2 | 難 | 表示する 赤国を奇襲する。 |
Northeast Plain | 普通 | まず赤国を攻略する。戦闘ヘリが有効。序盤に緑国と黄国の衝突を誘導しておくと楽。 |
Triumphal Cry LK1、LK2 | 最難 | 最も難しい。表示する 生産タイプ・フランスのまま変更なしだとさらに苦労する。 |
MULTI MISSION | 難 | 表示する 「Triumphal Cry」よりはまし。 |
Long River | 普通 | 黄国をどれだけ早期に倒せるかがテーマ。戦闘ヘリが有効。 |
Russian Roulette | やや難 | 緑国は普通に倒せる。次は黄国。表示する |
全般
- 積極的に戦うばかりが能ではない。防御に適した地点にとどまるのも有効だ。高い地形効果に加えて、近くに都市や空港があれば望ましい。ある戦線を最小の戦力で維持できれば、その分だけほかの戦線で有利になる。
- 敵は中立都市よりも敵対勢力の都市に強く反応するようだ。複数の敵の中間にある中立都市を占領することで、敵同士の争いを誘発できる。敵は敵対勢力のユニットにも反応するようだ。なのでいったん衝突が起これば、さらに激しく衝突する。
地形
- 渡河できないユニットもあるので注意する。
- 空港間の距離が大きいと航空部隊の行動が制限される。このことは敵も同じ。
- 険しい地形では地上部隊の移動に時間がかかる。増援は先を見越して早めに送る。
首都攻略
- 敵の生産可能な場所を占領・占拠して弱らせる。
- あえて敵の生産可能な空港を占領・占拠しないという手もある。敵が航空ユニットの生産をしてくれれば、そのぶん地上ユニットの生産を減らせる。味方の対空戦力が強力ならば、このほうがやりやすい。
- 首都がからっぽになることもあるので見逃さない。
敵
- 敵は有利な戦闘が可能なら、積極的に突っ込んでくることが多い。これを利用して歩兵や輸送ヘリをおとりにする手もある。
- 不用意に侵入してきた敵の航空機・ヘリを包囲すると、脱出をあきらめて無抵抗のまま墜落することが多い。
- 強い攻撃機に対して敵の対空砲は手出しをしてこないことが多い。ただし、10機に満たないと攻撃してくる。
- 攻撃ヘリは敵航空機にもろいので使いづらい。しかし、航空機を生産できる余裕のない弱小国には有効。
その他
- 自国首都が敵から離れていない場合、不安なら生産可能な部隊数をすこし余らせておく。歩兵を乗せたヘリが首都をねらってくることはよくある。
- 上記と逆の状況もある。表示する 超絶難易度の「SUPER大戦略98プロ級マップ」には、この仕様の利用を前提としたであろうマップがある。
- 複数の戦線があるマップでは、ある程度軍事費を貯めておき急な増援に対応できるようにしておく。
- 敵国の部隊を全滅させた場合、都市や空港は自国のものとならずに中立化する。