昔、グーグルトップページはtableタグだった

以下の話の一部分は、現在では成り立たないかもしれない。しかし結論を含めたトータルでは、現在も将来も通用するだろう。


ウェブサイトのデータは、ある種の規約に従って記述されている。その規約の中に「 table タグ」というものがある。本来は表を作るためのもの。ただ、便利なのでレイアウトの構成(今見ているページの、背景が白部分と黒部分を分けるといったこと)に使われることもある。

table タグをレイアウトに用いることに対しては批判がある。その一部はもっともかもしれない。例えば、グーグルは「入れ子(多重)構造の table タグでレイアウトを作るのは、好ましくない」といった程度の主張をしていたと記憶している(今の主張は未確認)。

より厳格な主張もある。「 table タグは表だけに用いるべき。レイアウトを作る目的には、一切使うべきではない。」といったもの。賛否はともかく、ここまでの論理展開に問題はない。問題なのは、「 table タグでレイアウトを作ると、グーグル検索に嫌われる。」といったもの。それはおかしい。グーグルの主張を拡大解釈している。

実は昔のグーグルトップページは、 table タグで作られていた(過去のウェブサイトを見る方法過去のウェブサイトを探せるサイト(英語)2010年1月1日のグーグルトップページ(英語)。グーグルトップページには検索窓がある。これは結構曲者なので、 table タグを使っていたのかもしれない。なお、現在は使っていないようだ)。

したがって、「 table タグでレイアウトを作ると、グーグル検索に嫌われる。」というのは、すくなくとも昔はでたらめだった。なぜ彼らは自分勝手な拡大解釈をしたのだろうか。正しいウェブサイトを作りたいというのは言い訳で、金が欲しかっただけだと思う。